母子手帳っていつからもらえるの?どんな内容?
母子手帳(母子健康手帳)とは、妊婦さんの体の調子や様子などと、お腹の赤ちゃんの成長していく経過などを記録するのが主な目的です。
赤ちゃんが6歳になるまでの健診を記録することもできます。
妊娠してるかも、と気づいたら医療機関を受診すると思いますが、その時、お腹の赤ちゃんの心拍を超音波検査で確認して、妊娠8週前後になり妊娠週数と分娩予定日などが確定した頃、医師により母子手帳をもらってくるよう説明を受けます。
交付場所については、保健所、市区役所、町村役場などです。
自治体によっては、医師に書いてもらう妊娠診断書や、印鑑が必要な場合もありますから、受け取りに行く前に確認してくださいね。
母子手帳が必要な旨を伝えると、妊娠届けというものを渡されるので、それを記入して提出すれば、母子手帳がもらえます。
この内容の中には、全国統一ページと自治体が付け加えたページがあります。
その中には、妊婦さんや乳幼児の記録をする他に、葉酸摂取の記載があるんですよ。
厚生労働省からの任意記載事項として、妊産婦の葉酸摂取を勧める文章が2002年度からの母子手帳に記載されることになったんです。
これは、お腹の赤ちゃんが神経管閉鎖障害になってしまうリスクを低減するためのものです。
神経管閉鎖障害とは、無脳症や二分脊椎などの病気です。
無脳症は、脳がきちんと作られない病気で、二分脊椎は、脊椎が脊髄から出て癒着などを起こす病気。
無脳症の赤ちゃんは死産や流産になることが多く、二分脊椎の赤ちゃんは下肢障害が出たり排泄困難になってしまったりするんです。
この神経管というものは、妊娠初期に作られますが、葉酸の摂取でそのリスクを減らせますから、厚生労働省も摂取を勧めています。
任意事項ではありますが、母子手帳に記載されるほど重要な事柄です。
お腹の赤ちゃんが健康に産まれるためにも、葉酸をしっかり摂取してください。