染色体異常ってなに?
お母さんが高齢であればあるほど、染色体異常の赤ちゃんが産まれてしまう可能性が上がってしまいます。
染色体異常、というと、よく分からないかもしれませんが、有名な病気で言うと、ダウン症候群などが当てはまります。
日本では、新生児の約1000分の1の確率で、ダウン症の赤ちゃんが産まれているんですよ。
お母さんの年齢別に、ダウン症の赤ちゃんの出生率を比較してみます。
・20歳で1600分の1
・30歳で950分の1
・35歳で380分の1
・40歳で100分の1
・45歳で30分の1
35歳以上は高齢出産に当てはまるとされますが、どんどん確率が上がっているのが分かりますね。
ダウン症以外の染色体異常の赤ちゃんの可能性も、もちろん上がってしまいます。
では、高齢のお母さんからダウン症の赤ちゃんが産まれる可能性が高くなるのはなぜでしょうか。
それは、お母さん自身が胎児のときに、一生分の卵子が作られているからです。
卵子の分裂が止まったままで排卵期を待つことになりますが、高齢のお母さんである場合、長い間停止していた卵子を排卵することから、染色体異常の可能性が高くなるのだと言われています。
ですが、高齢の妊娠・出産であるからと言って、必ずしも危険なわけではありません。
高齢出産は、ダウン症児の可能性は上がりますが、若いお母さんがダウン症の赤ちゃんを産むこともありますし、高齢でも何の問題もない赤ちゃんであることもあります。
染色体異常の症状についてですが、
・精神的に発達が遅れる
・発育に障害が出る
・多指症(指の数が多い)
・多発奇形(顔の幅が狭い場合や、口が小さい、など)
があり、性染色体への異常症(性腺の発達が悪い)が見られることもあります。