妊婦さんにとって、必要なことって何だろう??

妊婦さんになった時、必要なことを教えます♪

妊婦さんにレバーは大丈夫?

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妊婦さんは貧血になりやすいと言います。

自分自身の分と、赤ちゃんの分、二人分の血液が必要だからですね。

妊婦さんの貧血に多いのは、鉄分不足や葉酸不足でなる貧血で、それぞれ、「鉄欠乏性貧血」「巨赤芽球性貧血」と言います(貧血自体は他にも種類はあります)。

鉄分も葉酸も、赤ちゃんが体を作るためにとても大切な成分です。

貧血にならないため、と聞くと、レバーが浮かぶと思うのですが、妊婦さんが食べるのはちょっと待ってください!

 

肉類であるレバーですが、レバーは栄養価も高く、鉄分や葉酸も多く入っているもの。

何がいけないかというと、肉類、つまり動物性なところです。

レバーには動物性のビタミンAが入っています。

この成分であるレチノールというものを摂り過ぎるのが問題。

レチノールを過剰摂取すると、胎児の催奇形性が上がる、と言われているのです。

レバーの栄養価は高くとも、食べ過ぎには注意が必要ということです。

また、ビタミンAは動物性のものが問題であり、ビタミンAの役割を持つ植物性のβ-カロテンには問題がありません(多く摂取しても体外に排出されます)。

 

妊娠中にはビタミンAが絶対ダメ!、という話しではないんですよ。

赤ちゃんの体作りを考えても、ビタミンAも必要な栄養素です。

特に妊娠初期に摂取し過ぎてしまうと、奇形の心配がある、ということです。

貧血を意識するあまり、日々レバーを摂っても心配事が増えてしまうということ。

どんなに体にいい食べ物でも食べ過ぎは良くない、というのと同じですね。

動物性の栄養素は体に蓄積されるものですから、気をつけて摂取してくださいね。

尚、妊娠中のビタミンAについては、1日当たり600μgの摂取量が目安です。

染色体異常ってなに?

お母さんが高齢であればあるほど、染色体異常の赤ちゃんが産まれてしまう可能性が上がってしまいます

染色体異常、というと、よく分からないかもしれませんが、有名な病気で言うと、ダウン症候群などが当てはまります。

日本では、新生児の約1000分の1の確率で、ダウン症の赤ちゃんが産まれているんですよ。

 

お母さんの年齢別に、ダウン症の赤ちゃんの出生率を比較してみます。

・20歳で1600分の1

・30歳で950分の1

・35歳で380分の1

・40歳で100分の1

・45歳で30分の1

35歳以上は高齢出産に当てはまるとされますが、どんどん確率が上がっているのが分かりますね。

ダウン症以外の染色体異常の赤ちゃんの可能性も、もちろん上がってしまいます。

 

では、高齢のお母さんからダウン症の赤ちゃんが産まれる可能性が高くなるのはなぜでしょうか。

それは、お母さん自身が胎児のときに、一生分の卵子が作られているからです。

卵子の分裂が止まったままで排卵期を待つことになりますが、高齢のお母さんである場合、長い間停止していた卵子排卵することから、染色体異常の可能性が高くなるのだと言われています。

ですが、高齢の妊娠・出産であるからと言って、必ずしも危険なわけではありません。

高齢出産は、ダウン症児の可能性は上がりますが、若いお母さんがダウン症の赤ちゃんを産むこともありますし、高齢でも何の問題もない赤ちゃんであることもあります。

 

染色体異常の症状についてですが、

・精神的に発達が遅れる

・発育に障害が出る

・多指症(指の数が多い)

・多発奇形(顔の幅が狭い場合や、口が小さい、など)

があり、性染色体への異常症(性腺の発達が悪い)が見られることもあります。

 

http://www.efamilytv.com/entry4.html

合成サプリって少し心配?

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葉酸の摂取は、妊婦さんにとってとても重要なことです。

葉酸は、初期に摂取すると赤ちゃんの先天性異常のリスクを減らすことができ、その後は赤ちゃんの体作りやお母さんの貧血予防などをし、授乳期には質のいい母乳を作るというような、良い効果のたくさんあるものです。

ですが葉酸は摂取しても足りない場合が多いので、葉酸サプリでの摂取もいいことだと思います。

 

サプリメントについてですが、種類があるのはご存知ですか?

大きく分けると、天然成分であるか、合成成分であるか、という、材料の問題です。

天然成分とは、そのままの意味で、天然の食物から抽出されて作られています。

合成成分は、化学的に石油系薬品などを合成させて作られています。

 

天然成分にも合成成分にも、メリットとデメリットがあります。

天然成分は、食物から作られていますから、吸収率がいいのが特徴です。

合成成分だと体が食物と認識せず、排出してしまう場合があるので、吸収率が悪いんですよ。

また、天然成分は、天然というくらいなので、安心感が違いますよね。

石油系薬品でできている合成成分のサプリを体に入れると思うと、ちょっと心配になってしまうものです。

 

ですが、合成成分にもいいところはあります。

基本的に、合成成分の方が安価だということです。

価格が高くては、いいサプリでも続けていきにくいもの。

その他にも、錠剤の粒が飲みやすい大きさであったり、匂いを消してあるものもあります。

これは、つわりでキツイ状態の妊娠初期には嬉しいところですね。

逆を言うと、天然成分のものは、匂いがあって粒も大きいものが多いということですが、これは、私たちが普段口にしている食べ物から作っているので、仕方のないこととも言えます。

 

吸収率のいい天然サプリを購入しても飲めなかったら意味がありませんが、心配の残る場合のある合成サプリより、安心感は違うと思います。

ですが、飲みやすいのは合成サプリのものが多いので、自分に合うサプリ選びをしたいものですね。

 

貧血予防には?

妊娠中は、母子ともに、たくさんの血液や栄養素を必要とします。

そのため起こりやすいのが、貧血です。

貧血には種類があって、鉄分不足で起こるのが鉄欠乏性貧血、葉酸不足で起こるのが巨赤芽球性貧血(葉酸欠乏性貧血)です。

妊婦さんの約80%に貧血症状が出る、と言われているんですよ。

 

妊婦さんに多く見られるのは、葉酸の欠乏で起こる方の貧血です

特に妊娠初期の妊婦さんは、鉄欠乏よりも葉酸欠乏の方の貧血が多いといいます。

赤ちゃんの体作りなどに葉酸は多く使われるので、葉酸不足になりやすいんです。

葉酸にはビタミンB12と一緒になると、赤血球を作ることができるという作用があります

そこから、葉酸が不足すると造血に異常を来たしてしまうんです。

そうすると、赤血球の出来損ないともいえる、巨赤芽球というものが蓄積されます。

巨赤芽球には赤血球の役割がなく、血流で酸素や栄養を体中に届けるということができなくなります。

その結果、妊婦さんの貧血に繋がります。

 

鉄欠乏性貧血の症状は、めまい、立ちくらみ、などで、鉄分を補えば治まるとされます。

葉酸欠乏から起こる巨赤芽球性貧血ですが、これは酷いものになると、めまい、立ちくらみだけでは済まず、舌炎、味覚異常、下痢、体重減少、うつ症状なども起こすことがあります。

 

葉酸は、妊娠初期には特に必要です。

赤ちゃんの先天性異常のリスクを低減できるということから、妊婦さんには1日当たり400μgの葉酸摂取が望ましいとされます。

血液にも重要な役割のある葉酸ですから、母体のためにも、お腹の赤ちゃんのためにも、必要量をしっかり摂取してください。

母子手帳っていつからもらえるの?どんな内容?

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母子手帳母子健康手帳)とは、妊婦さんの体の調子や様子などと、お腹の赤ちゃんの成長していく経過などを記録するのが主な目的です。

赤ちゃんが6歳になるまでの健診を記録することもできます。

妊娠してるかも、と気づいたら医療機関を受診すると思いますが、その時、お腹の赤ちゃんの心拍を超音波検査で確認して、妊娠8週前後になり妊娠週数と分娩予定日などが確定した頃、医師により母子手帳をもらってくるよう説明を受けます

 

交付場所については、保健所、市区役所、町村役場などです。

自治体によっては、医師に書いてもらう妊娠診断書や、印鑑が必要な場合もありますから、受け取りに行く前に確認してくださいね。

母子手帳が必要な旨を伝えると、妊娠届けというものを渡されるので、それを記入して提出すれば、母子手帳がもらえます。

 

この内容の中には、全国統一ページと自治体が付け加えたページがあります。

その中には、妊婦さんや乳幼児の記録をする他に、葉酸摂取の記載があるんですよ。

厚生労働省からの任意記載事項として、妊産婦の葉酸摂取を勧める文章が2002年度からの母子手帳に記載されることになったんです。

これは、お腹の赤ちゃんが神経管閉鎖障害になってしまうリスクを低減するためのものです。

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神経管閉鎖障害とは、無脳症や二分脊椎などの病気です。

無脳症は、脳がきちんと作られない病気で、二分脊椎は、脊椎が脊髄から出て癒着などを起こす病気。

無脳症の赤ちゃんは死産や流産になることが多く、二分脊椎の赤ちゃんは下肢障害が出たり排泄困難になってしまったりするんです。

この神経管というものは、妊娠初期に作られますが、葉酸の摂取でそのリスクを減らせますから、厚生労働省も摂取を勧めています。

 

任意事項ではありますが、母子手帳に記載されるほど重要な事柄です。

お腹の赤ちゃんが健康に産まれるためにも、葉酸をしっかり摂取してください。

妊婦さんに勧められる葉酸の摂取量は1日当たり400μgですから、意識して葉酸を摂取していきましょう。

つわり対策はどうすればいいの?

初めての妊娠、分からないことばかりですよね。

よく耳にする、つわり(悪阻)、というものも、実際に経験して分かるというもの。

つわりとは主に、妊娠初期に起こる嘔吐症状や吐き気、胃の不快感などを指します。

逆に、何かしら物を食べていないと気持ちの悪い、食べづわり、というものもあります。

つわりは、母体が、体内に赤ちゃんの居場所を作ろうとして、筋肉や神経系統を使うので起こることです。

なので普通は、胎盤が出来上がるまで(妊娠3~4ヶ月まで)に収まる場合がほとんどです。

 

このつわりですが、全くつわりを経験しない妊婦さんは、全体の1割ほどしかいないそうです。

だったら我慢しなきゃならないのか、というと、そういうわけではありません。

妊婦さんに必要と言われる栄養素に葉酸がありますが、この葉酸にはつわり予防効果があると言われているんですよ。

葉酸不足になっていると、つわりも酷くなる、と言われていますから、食事が摂りにくい時期にも葉酸サプリメントなどで摂取しておけば、だいぶ楽になると思います。

 

妊娠初期の妊婦さんに葉酸が必要だと言われるのは、胎児の育成の中で、神経管(脳や神経など)が作られる時期が、妊娠初期だからです。

葉酸不足だとお腹の赤ちゃんが、先天性異常といわれる神経管の病気(神経管閉鎖障害など)になり兼ねません。

ですが、妊娠初期にはつわりで食事が辛いというもの。

そこでサプリの出番なんです。

今は飲みやすくなっているものもたくさん出ています。

粒が小さいものや匂いのないもの、また、天然成分でできているものなど、様々です。

つわりが悪化すると、妊娠悪阻という状態になることがあり、これは入院しなくてはならないくらい、酷いものです。

葉酸をきちんと摂取して、症状が酷くならないようにするのが重要です。

自分に合っている葉酸サプリと、上手に付き合っていってくださいね。